帯状疱疹予防ワクチンについて

[2025年04月01日]

帯状疱疹は体の一部にピリピリした痛みがあらわれ、続いて同部に赤い発疹が出てくる病気です。痛みは夜も眠れないほどの激痛になることもあります。通常1~2ヶ月でおさまりますが、一部の方は強い痛みがその後もずっと残ってしまいます(帯状疱疹後神経痛と呼びます)。

原因は子供の頃に感染してそのまま体内に潜んでいた水ぼうそうウイルスで、免疫力の低下した時などにウイルスが再活性化すると発症します。50歳代から発症しやすくなり、80歳までに3人に1人がなるといわれています。

水ぼうそうウイルスを抑えて帯状疱疹を予防する新型のワクチンが令和2年に発売されました。他の色々なワクチンと比べてワクチン自体が高価なのですが、効果はたいへん良く、おおよそ90%以上の発病予防効果が10年近く持続します。特に糖尿病やがんなどの免疫力が低下する持病をお持ちの方、ステロイドなどの免疫抑制剤を服用している方には推奨されます。

当院でも接種を行っています。対象者は50歳以上の方で、接種は2ヶ月間隔で2回おこないます。費用は1回22000円。あらかじめワクチンを取り寄せる都合上、ご希望の方は事前に予約をしてください。

また令和7年4月から川崎市でも帯状疱疹定期予防接種事業が始まり、対象の年齢の方には公費での補助が出るようになりました。詳しくは「お知らせ」の欄をご参照ください。